介護職として働く上では様々な知識が必要になりますが、その中の一つとして挙げられているのが専門用語です。介護職の専門用語は多種多様であり、介護計画を立てる上で必要な専門用語や高齢者の状態や症状を表すための専門用語が主なものとして知られています。介護業界においては、介護職の専門用語だけでなく、医療の専門用語や異業界の専門用語も多く用いられていることが特徴です。介護職が専門用語を必要な知識として用いている理由としては、複数の職種が介護サービスに関わっていることや端的に高齢者の状態を理解できる単語が必要であるためだと言います。

様々な業界の専門用語が飛び交う介護業界において、介護職の専門用語は必要なのか?と疑問に思う人もいるでしょう。介護業界で使用されている専門用語を一般的に分かりやすい言葉に置き換えることもできますが、そうすると今度は言葉そのものが長くなったり、英語がもとであるものを日本語に直すと逆に意味が伝わりにくいものも少なくありません。このためあえて専門用語にすることでスムーズに高齢者の状態などを伝えることが可能となり、迅速な対応が可能となるのです。また介護サービスは介護職だけではなく医療従事者など、複数の職種の人たちが関わってチームで取り組んでいます。このため全員が共通して認識している専門用語を利用した方が分かりやすいという側面もあり、必要不可欠な知識として認識されています。

ただ専門用語は高齢者やその家族に説明するときには伝わりにくいこともあるため、介護職で多く用いられる専門用語の意味もきちんと理解しておく知識が不可欠です。